あかびら商店街通信

あかびら商店街通信 vol.19 -「味の来々軒」さん

こんにちは!
「あかさぽ」のカナです!

今回は、赤平市豊里のとっても気さくなご夫婦の営むボリューム満点で地域に愛される定食屋「味の来々軒」のご紹介です。

豊里と言えば1937年(昭和12年)~1967年(昭和42年)に操業していた「豊里炭礦」によって栄えた炭鉱街。「豊里炭礦」は現在の「豊里記念の丘公園」の辺りにあった炭鉱ですが、当時は昭和町には鉱員住宅が広がり『赤平市史』によると1964年(昭和39年)には39店もの店が軒を連ねたそうです。

rairaiken_1

その商店の中心がこの「昭和通り」。この通り沿いに当時はずらりと商店が並んでいたそうですが、閉山と共に徐々にその姿を消し現在では数件のお店が固まる小さな商店街となりました。

その中、「サイクルショップこさか」さんや「渡辺電器」さんのすぐそばにある食堂がこちら「味の来々軒」です。創業は1978年(昭和53年)、「豊里炭礦」は閉山したものの赤平市は当時5万人ほどの人口があり大変賑わっていました。店長の田村さんは三笠の出身で、札幌のラーメン横丁のラーメン店で働いた後に独立のために当時勢いのあった赤平への出店を決めたそうです。
開店から5年前後、競争が厳しかった中でお店の特色を出したい!と生まれたのが大盛りメニュー。中でも、私が赤平に引っ越してきてすぐに聞いた噂が「カツカレーがすごい」という噂でした。

rairaiken_2

ということで、取材に訪れてビックリ…!!こちらが「カツカレー大盛り(1,000円)」ですが、本当にすごいんです…。一緒に訪れた上司が「土星みたい…」と言った気持ちがすごく分かります。このボリューム感を写真でお伝えするのが大変難しいのが残念なのですが、とにかくすごい。店長さんに「ご飯の量って何gぐらいなんですか?」とうかがうと「いや~、計ってないから分からないんだよね。」とまさかの回答。代わりに、ご飯を入れる目安の丼を持ってきていただきました。それがこちら。

rairaiken_3

いわゆる、そばやうどんを食べる丼です。これにご飯を山盛りに入れるそう。昔一度計ってみると2.5kgぐらいはあったそうで、出前で届けた先でお客さんがその時は忙しくて食べられず後から食べようと電子レンジに入れようとしたのですが大きすぎて入らなかったという出来事があったほど!
しかも昔はこの一回り小さいお皿だったのですが、お客さんのリクエストに応えて盛っていくうちに入りきらなくなり、今のサイズになったそうです。そのため、昔のお客さんが久しぶりに頼んで大きさに驚くこともあるそうですよ。

rairaiken_4

そして「味の来々軒」のカレーのすごい所は量だけじゃないんです。こちらのカレー、沢山のファンが居るほど美味しいんです!店長さんにこっそり秘密を教えていただくと、牛・豚・鳥の3種類のお肉を形が無くなるまで煮込んでいることに加えて、しょうが・バジル・にんにくなど様々なスパイスが入っていて、さらにそのカレーを3日間ほど煮込んで完成するというこだわりよう。それで、こんなにコクがあって何度でも食べたい味になっているんですね!

…とは言え、一度に食べられる量には限界があります…。残念ながら私、リタイアとなってしまいました…(食べ切れなかったカレーは上司に美味しくいただいてもらいました♪)。

rairaiken_5

どう考えても3人前ほどは入っていると思われるこのカツカレーの大盛り。普通のカレーが850円なのに、大盛りにすると1,000円でこのボリュームです。店長さんに「どうしてこんなに大盛りにしてあげるんですか?」と聞くと「最初はお腹いっぱい食べてもらいたくてどんどん大盛りにしていたんだけど、だんだんあっさり食べられると悔しくなっちゃって。せっかく大盛りにしているんだから、苦しんで食べて欲しいですね。」となんとも遊び心あふれる回答が!
しかも、よくメニューを見ると普通のラーメン(650円)や丼ものなどの他に

・カツラーメン(850円)
・エビ天ラーメン(850円)
・カツチャーハン(850円)
・オムカツライス(850円)

といった珍しいメニューも。これは何かとうかがうと「お客さんが食べたいって言ったから作ったメニューなんです。」と店長さん。なんと…確かに、あれもこれも食べたいというお客さんの気持ちも分かりますが、それをメニューにしてしまうなんて!この店長さんがお客さんのことを優先して考えてしまう優しさが、この「味の来々軒」の長く続けてこられた最大の秘密かもしれません。

rairaiken_6

赤平を離れていった多くの常連さんの中には帰省した時には必ず寄ってくれたり、出前を頼まれるお客さんもいらっしゃるそう。そんなあったかい店長さんの人柄と変わらない美味しさで地元のお客さんからも愛される「味の来々軒」にぜひ訪れて、あなたも「味の来々軒」ファンの仲間入りしてくださいね!

rairaiken_7

味の来々軒
【住所】赤平市昭和町2-16
【電話番号】0125-33-9061
【駐車場】有(店横 3台)
【営業時間】11:00~19:00
【定休日】不定休
【席数】10席

※この情報は2015年2月6日現在の情報です。季節やお店の状況によっては掲載内容と異なる場合がありますので予めご了承ください。
※当ページに掲載されている画像等の無断転載はご遠慮下さい

onegai1

▼商店街に関する情報をお待ちしております▼
ご意見や掲載依頼等をメールでお寄せください。
———————————
akasapo.mail@gmail.com
———————————
※差し支えなければ、①ニックネーム(ご紹介の際に使用しても良いお名前)②本名③ご連絡先④年齢(②~④は任意)をメールにご記載ください。
お預かりした個人情報につきましては商店街振興の目的にのみ利用し、ご本人の同意がない限り第三者には提供いたしません。

トップへ戻る

ページの先頭へ