あかびら商店街通信

あかびら商店街通信 vol.16 -「岸下餅店」さん

こんにちは!
「あかさぽ」のカナです!

今回は赤平の老舗のお餅屋さん「岸下餅店」のご紹介です!

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私が初めてこちらのお餅を知ったのは、引っ越してきてすぐに貰ったご近所さんからのお裾分けでした。普通の大福と豆大福をいただいたのですが、ビックリするほどもっちもち!しかもあんこがしつこくなくてとっても美味しい!!一体どこで買えるのかと思ったものです。
しかしそれから何度となくお店の前を通ったのですが、なぜか行く時に限って完売して閉店した後。そんなこんなで、なかなかその後はこの絶品大福にたどり着けずにいました。

そして大チャンスが訪れます。2014年9月に発行となった「赤平商店街通信 秋号」で「秋のスイーツ特集」をさせていただいたのですが、そこで「岸下餅店」のかぼちゃ大福を取り上げさせていただけることになったのです!

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こうして初めて店内にお邪魔したのですが、すっきりとした店内にはショーケースが置いてあります。この日は午前中の早い時間にお邪魔したのですが、ずらりと大福が並んでいます。普通の紅白の大福の他に草大福、豆大福、そして冬季限定のかぼちゃ大福もあり全て価格はひとつ110円。しかし、なんだか個数は少なめに感じます。

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その理由は製法にありました。なんと「岸下餅店」の大福は、あんまで全て手作り。しかもお餅はその日に作ったものしか使わないそうで、あんも2日に1回作っているそうです。さらに、添加物や保存料は一切使っていないそう。なので日持ちがしないために少量しか作れず、その日に作ったものが売り切れてしまったら閉店となってしまうそうです。私が通りかかった時にいつも完売してしまっていたのはそのためだったんですね。

そしてこのこだわりがあるからこそ、このもっちもちの食感の美味しいお餅があったのですね!現に、私にお裾分けをくれたご近所さんを始め多くの方から「岸下さんのお餅は美味しいよ!」という話を聞いていたのもきっとこのこだわりがあるからなのでしょう。

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さて「岸下餅店」ですが、赤平では知らない人はいないほど老舗のお餅屋さん。店長さんにその歴史を伺ったところ、とっても貴重な新聞を見せていただきました。

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こちらの新聞は昭和60年12月1日の「あかびら新聞」。詳細は不明ですが、名前から察するに赤平市内で発行していたものなのでしょう。こちらに「岸下餅店」の歴史が細かに記されていました。
「岸下餅店」の創業は1952年(昭和27年)、店長さんのおじいさんが創業者でした。当時の日本は戦争が終わり、経済がほぼ戦前の状態まで持ち直した頃。戦時中は樺太で大変な苦労をされていたおじいさんは、樺太から大阪、そして北海道の天塩町と移りやがて石炭需要に沸き復興が著しかった赤平へと移り住み、札幌でお菓子屋さんをしていた親戚の手伝いを受けて「岸下餅店」を開業、夫婦で長年この餅店を営んできたのでした。
その後は店長さんの叔母さん、そして現在の店長さんと引き継がれ今も変わらず昔のままの製法でお餅を作り続けているということでした。

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今回はこのようなきっかけで「岸下餅店」に取材することができましたが、街角にこんなにさり気なく60年以上続く伝統のお店の、保存料などを一切使わない伝統の味があったのかと驚くばかりでした。皆様もぜひこのこだわりの大福の味を確かめにお店に足を運んでみてくださいね!

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岸下餅店
【住所】赤平市錦町2-1
【電話番号】0125-32-3437
【駐車場】無
【営業時間】8:30~売切次第終了
【定休日】日曜

※この情報は2014年12月30日現在の情報です。季節やお店の状況によっては掲載内容と異なる場合がありますので予めご了承ください。
※当ページに掲載されている画像等の無断転載はご遠慮下さい

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